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山形県に出張 立石寺「山寺」の秋景色

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久しぶりの山形県

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 出張で約2年ぶりに山形県に行きました。

目的地が東北という遠方のため、移動の手段は飛行機で大阪空港から「おいしい山形空港」まで。

山形空港の愛称は「おいしい山形空港」となっています。

飛行機で関東の方面に行く時には一旦空港の上空で大きく左方向に旋回して、一周回ってから東に向かうので、離陸してすぐに左側に自宅付近が見えて来ます。

 

この辺りが茨木市周辺。

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これが見たいためにいつも左の窓側席に座るのでした。

 

やがて琵琶湖が見えて来ます。

自転車では1時間半くらいかかるものを、ほんの数分で到達。

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ここまで眺めると休憩タイム。

機内サービスのコーヒーが貰える頃まで一眠りとなります。

 

北アルプスの絶景!

飲み物のワゴンが来るときにはいつもの習性でしっかり目が覚める。

眼下には北アルプスの山塊が広がっていました。

あんまり山の名前は知りませんが、穂高岳とか槍ヶ岳が見えているのでしょうか?

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雲の海に浮かぶ小島のよう。

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そしてなんと!虹が。しかもまん丸の虹!

これが ブロッケン現象 - Wikipedia という奴です。

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虹とは本来まるいものである、とも聞いたことがあります。

初めて見ました。

 

一面の雲海が高い尾根に堰き止められて滞留している様子。

尾根を越えてちょっとだけオーバーフロー。

下界は薄曇りなのでしょう。

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飛行機がない時代の人には見ることができなかった絶景。

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雪山が綺麗でした。

 

 

山形弾丸ツアー

今回の出張は一晩だけの夜勤のためにわざわざ大阪から山形県まで。

今夜の仕事が終われば翌日にはトンボ帰り、

航空運賃は往復で68,000円。

こちらの仕事は工程が詰まっていて、一旦帰って2日後にはまたこちらへ来るということになります。

更に週をあけて、またまたこちらへ。結局大阪~山形を一週間で3往復するという。

仕事とはいえ、なんと勿体無い。

 

 今回の出張は夜勤明けの朝から山形市の「山寺」で紅葉の写真を撮ることが仕事以上の大きな目的でした。

2年前に来た時は夏だったので次は是非とも紅葉の季節に!と願っていて、なんといういいタイミング!

こんなことがあるので出張族も悪くは無いかな。

夜勤明けで眠いけど、14時の飛行機まで時間いっぱい写真を撮って滞在一日ちょっとで帰るという、弾丸ツアーになります。

 

快晴の紅葉狩り日和

翌日は朝から快晴。昼からは曇りの予報なので、できるだけ早く行って撮りたい!

睡眠時間3時間ほど。頑張って7時に起きて山形駅に向かいました。

JR仙山線・仙台行きの電車。

雪国らしく、電車の扉を開けるのはボタンを押す手動式。

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ホームに停車中にこのボタンを押すと扉が開きます。

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開いた!

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閉めるには車内から同じく「しめる」ボタンを。

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同様な雪国である滋賀県のJR湖西線にもこんなボタンがありました。

 

山寺に到着 

山形駅から各駅停車で3駅ほど。駅名も「山寺」

駅からすぐ近くにお寺があるので、アクセスは良好です。

となりの駅の「おもしろやまこうげん」も行ってみたい気が。

なんばグランド花月で観る吉本新喜劇よりもおもしろいのでしょう!

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この橋を渡るとすぐにお寺につきます。

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山寺はその名前の通り、山の中にあるお寺。

はるかな山頂付近にお堂が見え隠れしています。

前回に来てよく分かっていますが、てっぺんの奥の院まで1015段もの急な階段が延々と続いています。

ということは願っても無い足腰を鍛えるヒルクライムコース。

う〜ん脚が鳴る!

一段上がるごとに煩悩が消えていくそうな。

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正式な名称は「寶珠山 立石寺

創建は貞観二年。西暦でいうと紀元860年に第五十六代・清和天皇の勅願により、天台宗の慈覚大師が開いた名刹となります。

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閑さや岩にしみ入る・・・

このお寺は松尾芭蕉奥の細道の途中で有名な句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだところとしても知られています。

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どういう経緯で芭蕉さんがこのお寺に来たかということが書かれていました。

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山形領に立石寺といふ山寺あり。

慈覚大師の開基にして、殊に清閑の地なり。一見すべきよし。

人々の勧むるによりて、尾花沢よりとつて返し、その間七里ばかりなり。

日はいまだ暮れず。麓の坊に宿借り置きて、山上の堂に登る。岩に巌を重ねて山とし、松栢年旧り、土石老いて苔滑らかに、岩上の院々扉を閉ぢて物の音聞こえず。

岸を巡り、岩を這ひて、仏閣を拝し、佳景寂莫として心澄みゆくのみおぼゆ。

 

山形領内に、立石寺という山寺があるよ。慈覚大師さんがが開きなさったお寺で、すごくきれいで静かなとこなんで、いっぺんは見た方がいいよ」と勧められたので、尾花沢から引き返してきた。

30kmくらいやったかなぁ。 

着いた時にはまだ明るかった。山のふもとのお宿に入ってから、上の方にあるお堂に登った。ああしんど〜!

岩に岩が重なって山になっていて、木々や土や石もかなりの古さで苔に覆われている。

岩の上にあるいくつものお堂はみんな閉まっていて物音ひとつしない。

崖のふちを這うようにして登っていき仏閣を拝んだ。

静かで素晴らしい景色を眺めていると、心が澄んでいくことがわかった。

しんどかったけど来て良かったナ〜。 

 

なんと格調高い名文!

自分もこんな文章が書けるようになりたいと思いましたよ。

 

その俳聖 芭蕉 の像がありました。

 

 

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山門に到着

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 入山料は300円でした。

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こんな平日の昼間でも多くの人が参拝をされています。

お寺の維持補修にはかなりのお金がかかるでしょうが、入山料の収入で十分にやっていけると思います。

一日の上がりはいくらくらいになることやら。

 

 

参拝券には清和天皇 下賜印が印刷されています。

このハンコは日本三古印であるとのこと。

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他の二つは「隠岐の国の倉印」と「駿河・但馬の倉印」があるそうです。

 

水子供養のための無数の小坊主さんが並んでいました。

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お地蔵さんかな?

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おみくじは自動販売機でどうぞ。1回200円也。

 

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1015段のヒルクライムにスタート!

頂上の奥の院を目指して出発。

小さな石仏が無事に登頂成功を祈願してくれています。

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途中にある姥堂ここから上は極楽になるという。

このお堂で娑婆の着物を脱ぎ捨て、新しい着物に着替える。娑婆世界の煩悩にまみれた着物は堂内におわします、この「奪衣婆」に奉納したそう。

「奪衣婆」には三途の河でも亡者の着物を剥ぎ取るという役目がありました。

ものすごいお顔をされています。

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どこまでも石段は続く・・・。

久しぶりの山岳トレーニング。ああ楽しい!

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岩肌を平面に研磨して文字が彫られています。

自然石をどうやってこんな真っ平らに研磨したのでしょうね?

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道中にはいくつもの石仏があります。

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柔和な表情をされています。

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おんぶをした仏さんも。

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これが撮りたかった「納経堂」

山頂にたどり着くとこのお寺の一番の見どころである「納経堂」があります。

ここの紅葉を撮りたかった!

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開山堂の隣の崖の上に建てられている、写経を納める納経堂。
このお寺で一番古い建物だそうです。

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紅葉はこの辺りが綺麗に色づいていて、その他はまだちょっと早いようでした。

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下界を見下ろすとなかなかの絶景。

駅も小さく見えています。

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ゆっくりと眺めていきたいけど、電車と飛行機の時間が迫っています。

名残惜しい気持ちで、少し急いで石段を降りました。

 

芭蕉だんごと力こんにゃく

山を降りて来ると電車の時間まで名物を。

芭蕉だんご

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「くるみ味」とのことですが、よくわからんかった!

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次に丸い「力こんにゃく」

よくダシが沁みていてこれは旨かったですよ。

1本100円。

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1000段の石段を登って降りて。

いい運動にはなりましたが。夜勤明けのため、ひたすら眠い!

帰りの電車と山形空港までのバスではずーっと寝ていました。

また来週も来ることになりますが、どうも雨のよう。

紅葉は見頃を迎えると思うけど、写真は無理かな?

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