必要は発明のおかん
嫁さんのリクエストで服を仮置きする「ハンガー掛け」を製作しました。
以前にもあったのですが、この度家の中を大幅に模様替えをしたもので新たに製作する必要が。
こういうものです。
クローゼットに服をしまう前にちょっと吊るしておけるハンガー掛けが欲しいと。
音響熟成木材の端材をL字型にビス留めして吊り下げの腕木として製作。
他のクローゼットに取り付けられていたステンレスの丸パイプを持って来て腕木の間に渡して、簡単なハンガー掛けが出来上がり。
こんなものがちょっとあると大変便利なようですね。
発明というほどのものでは勿論ないですが、必要に迫られるとそれなりに考えつくもの。
木製の吊り下げ腕木は音響熟成木材をきれいに磨き上げて、やさしい木目を浮き立たせました。
とにかく邪魔にならないものを!
狭い部屋の中、とにかく邪魔にならない事が大事。
床から脚を立ち上げて上にバーをつけると脚のあるところが絶対邪魔になる!
天井から丸パイプを吊り下げるとなると、ちょうどいいところに天井板の目地があるとは限らない。
ということでクローゼットの扉の桟に腕木を固定して、天井の廻り縁からステンレスワイヤーロープで吊るすことに決定。
嫁さんは背が高くないので、楽にハンガーが掛けられるように桟から20cm下げてパイプを取り付けました。
細くても強度は十分 ステンレスワイヤーロープ
ロープは一番細いφ1mmのものを選びました。
こんなに細くても強度は十分。
1本あたり30kgの吊り下げ能力があります。
いくら能力があっても取り付け金具がショボかったら意味がないのですが。
5mの長さで560円でした。
ワイヤーに「オーバルスリーブ」というものを通してワイヤーの留めとします。
ワイヤーを通して輪っかを作って、
オーバルスリーブをプライヤーなどで締め上げます。
簡単に丈夫な索ができました。
いかに見栄をよくするか
この部分に取り付けます。
クローゼットの桟に小さなアングル材で固定。
もっとカッコよくしたかったけど、とりあえずはこの形。
直角三角形に木を切って、桟と腕木に留めてアングル材を隠すようにします。
「よーと」と「ひーとん」
吊り下げ材と廻り縁に「よーと」をねじ込んで先ほどのワイヤーを取り付け。
半円のフックを「よーと」と言い、丸のフックを「ひーとん」と呼びます。
L型に至っては「よーおれ」・・・。
なんか可愛い名前の羅列になりました。
家の中の柱などにこんなものをねじ込むことには抵抗がある方も多いでしょう。
便利になるためには仕方がない!と考えて、将来取り外した痕の孔には爪楊枝を埋め込むか、木工用のパテを詰めるとほとんど分からなくなるので、これでいいとします。
上側の廻り縁の「よーと」にはあらかじめ作っておいたワイヤーの索をかけて、ハンガー掛けを少し引き上げるようにワイヤーにテンションをかけてから下側の「よーと」の索を作りました。
天井に見えている孔は隣の部屋から天井裏を通って、LANコードとモジュラーケーブルを引っ張って来た出口です。
強度は十分
2点の支持なのでバランスが取りやすい。
決して「ぶら下がり健康器」ではありません!
ワイヤーが細くてなんか頼りない感じもしますが、嫁さんは「カッコいい!」と殊の外喜んでくれました。
思った通りに吊り下げ強度は十分!
何枚服を吊ってもビクともしない!
クローゼットに固定したアングル材の部分がちょっと弱そうでしたが、ワイヤーと荷重が分散されるので多分大丈夫でしょう。
こうして家の中に手作りのものが増えていくのは楽しいことです。