茨木商工会議所主催の「創業塾」
大阪府の茨木商工会議所が主催している
= 起業を目指すあなたを応援 =
という起業家向けのセミナーである「創業塾 2018」の第1回目に参加しました。
実はとうとう会社を辞めて脱サラ、木工作品のネットショップを開設するという「起業」をすることになったのです!
26年間も勤めた会社をあっさりと退職してしまいました。
有給休暇を消化した後、30年10月末での退職となります。
会社の仕事よりもやりたいことができてしまった。
憧れの起業を果たして、好きな木工製作で生活していく道を選びました。
そんなリスクを背負わなくても、今まで通りの会社員であれば安定した収入があり、気ままなサラリーマン生活が送れるというのに。
それにNet shopといっても売れるかどうか分からない、売れたとしてもそれで生活していけるのか?
ナドナド、できない理由はまあ限りなくあります。
今回の起業セミナーの中で言われたこと、
「行動を起こさない → 失敗を恐れる → 今までの経験を置換する(多分ダメであろう)」
できない理由を考えるときは実にクリエイティブになる。
それでは結局何も始まらない。動くことを恐れてはいけない!!
学校を出てから36年間宮仕えしたので、もうええか!
ここらで個人事業主になってみるか!
Take it easy!
気楽に考えてしまいました。
その為の勉強会。全5回の講座で、毎週土曜日の10時から17時まで。
会場は大阪府茨木市の立命館大学の構内にある「茨木商工会議所」
1階の会議室でした。
対象者は創業に関心のある方、創業プランのある方となっています。
講師は二人の方。
(株)ネクストフェイズ 東川 仁氏
(株)TENPACHI 福満 グリスリー ヒロユキ氏
福満氏はなぜグリスリー(灰色熊)かというと、アメリカ人の友人に
「Youはグリスリーみたいだねえ〜」と言われたそうで、確かにそんな風体をされています。
東川先生がテキストに沿って講義をして、その内容に「チャチャ」を入れるのがグリスリー先生という役割となっていて、そこは大阪らしく随所に笑いを取り入れながら楽しく講義は進んで行きました。
自分が忘れない為にも、講義の内容を書いて行きます。
ご興味があれば読んでください。
創業に必要な知識・ノウハウ・考え方
1. 起業の目的とは
生活のためであれば起業は必要ではない。
この人手不足の現代、収入を得る為の働き口は探せばなんとかなる。
・自己実現の目的 → 夢に向かって自己の可能性を最大限に引き出し、チャレンジしていく。
・自己成長 → 困難を乗り越えて全人格的に成長していく。
成功している人の共通点は人間性がいい人。その為の人格を磨く。
・価値創造 → 新たな価値を創造して感動を得る。
・社会調和 → 周りの人や社会と調和しているという実感。
起業するには何よりも人脈が大事である。
何を知っているかよりも「誰を知っているか」
創業をすること自体は簡単なことである。
大事なことは「生き残り」
そのために3年間は粘ることが必要。3年間頑張ればなんとかなる!
2. 夢をかなえる為に
・常に想い続ける
→ 必要な情報が集まってくる。
・夢をかなえようとしている人のお手伝いをする。
それにより、
⑴ 夢を叶える為のプロセスを知ることができる。
⑵ 逆に自分を支援してくれる仲間を手に入れることができる。
→ 将来の自分を助けることになる。
⑶ 自分が人の役に立っているという充実感を得ることができる。
~ 夢の10ヶ条 ~
⑴ 自分がどのような状況になっても自由に思い描くことができる。
→ 夢を見ることを恐れてはいけない。
⑵ すごくいいことだけが夢ではない。
→ 身近で些細なことでも素晴らしい夢がある。夢に優劣はない。
(3) 夢を描くときはできるかどうかは考えない。できないと考えたときにリミッターがかかってしまう。
→ 実現するための発想が出てくる。費用を集めるためのクラウドファウンディングなど。
(4) 夢はその雰囲気を感じられるまでに明確にする。
→ 中途半端であれば夢はかないにくい。夢をかなえるための設計図が「事業計画書」
(5) 周りの人や社会に役立つ夢を持つ。
(6) 夢は同時にいくつでも持つことができる。
→ 夢に欲張りになる!
(7) 常今目指している夢を常に一つ以上持っている。
(8) その夢を考えるだけで「ワクワク」してくる。
(9) 夢とはどんな困難を乗り越えてでも実現したいもの。
(10) 行動してこそ夢。行動が伴わなければ幻になってしまう。
→ 夢を人に語る。
以上、夢について。
開業を目指すのでなくても、日常的に考えていたい事柄ばかりです。
皆さん真剣に楽しく講義を聞いています。
3.ネットワーク・人脈の作り方
・会いたい人には必ず会える。会うための思いがどれだけ強いか。
・自分のためにどれだけ相手が行動してくれるか。
~ 人脈の条件 ~
(1) 会社人ではなく、社会人として生きて行く。
→ 人脈は肩書きではない。
(2) 何をしてきたかではなく、何をしようとしているか?出会いは共感で人脈になる。
→ 何をしようとしているかに人は共感する。出会いは偶然であり、必然である。
(3) 強みよりも弱み。弱みを見せたほうが人脈を作りやすい。
→ 自分の弱みを把握する。相手に自分を助けるチャンスを与える。
(4) まず、相手の人脈になる。他人を支援すればするほどこちらを助けてくれる。
→ 名刺交換会ではまず相手の話を聞く。
社会人になってから36年。
こんな話は36年前に聞きたかった~。
「絵に描いた餅」を「食べられる餅」にするためのビジネスアイデアの固め方
1.ビジネスアイデアの見つけ方
(1) 自分探しのプロセス。したいビジネスを探すためのプロセス。
→ 自分の好きなこと。情熱を燃やせるもの。一生を賭けられるもの。大事なもの
などを切り口にビジネスアイデアを見つけ出す。
(2) 事業化能力検討のプロセス。
→ 実現できる能力があるか検討する。検討したうえで実行するか決める。
(3) 市場決定のプロセス。
→ ターゲットは誰か? マーケットの採算は合うか?
(4) ポジショニング決定のプロセス。
→ 自分を選んでいただくために、どういうポジシンにあるべきか?
(5) ビジョンとポジショニング構築のプロセス。
→ 何のためにビジネスをするか?何年後かにはどうなっていたいか?
(6) 戦略構築のプロセス。
→ 行動計画を作る。
(7) ビジネス成立検証のプロセス。
→ 上手くいっているか検証する。上手くいっていなければ改善策を見つける。
P C D A
Plan → Do → Check → Action 良くも悪くも検証する。
うまく行かない時、経営コンサルタントなどに相談するにはお金がかかる。
困った時の「商工会議所」→ 無料で相談に乗って頂ける。
2. 七つのアイデア発想法
(1) 自分ニーズ発想法
自分が普段思っている不満・不便が新たなビジネスを生み出す。
解決・解消する方法がビジネスになる。
(2) 社会ニーズ発想法
社会全体で何が困っているか?
(3) 場所ギャップ発想法
世界で流行しているものと日本国内では場所・時間にギャップがある。
それを日本に持ち込む。
アメリカから日本に持ち込むことが多い。
→ 習慣の違いから失敗することも多い。
(4) 業界ギャップ発想法
ある業界で成功したものを別の業界に持ち込む。
(5) 感動経験発想法
例)邸宅(ハウス)ウェイディング → ワタベウェイディング
アメリカで自宅の結婚式に招かれて感動した経験を、日本でのビジネスに展開した。
→ 感動する経験をしておかないと感性が鈍る。
(6) 自己資産発想法
元来、自分が好きで取り組んでいたことをビジネスにする。
→ おたくビジネス
(7) 組み合わせ発想法
通常は同調しないものを掛け合わせて新しいビジネスを生み出す。
例)農業と人材派遣 沖縄で砂糖黍を作り、時期が終わると北海道でじゃが芋を作る。
その人材を派遣する。
お寺とダイエット(断食道場)
・思いついたアイデアは人に言いまくる・紙に書く
→ 周りの人が付加価値をつけてくれる。
午後からはワークショップ
以上が午前中の講義で、午後からはグループに分かれてワークショップでした。
3~4人が一つのグループでそれぞれ自分の事業内容を4分間程度で発表。
皆さん熱く語っておられました。
グループを替えて3回、事業プランの発表。
その中から、自薦・他薦を含めて何人かが前に出てプレゼンテーションを。
その後、この事業なら応援したい! というものに参加者が挙手します。
自分は手作り木工製品のネット販売、という内容でプレゼンを行いました。
その結果有り難い事に2人の方が賛同していただき、改めてグループになり内容を詰めていく事に。
次回はセミナーの後、このグループで起業アイデアを進めていくようになるみたいです。
なんとすばらしい!
しっかり資料を用意して次回の講義に臨みます!
朝の10時から夕方の5時まで。
前日は講義中に眠くなったらどうしよう?と早くに寝たのですが、眠いなんてとんでもない!
ものすごく面白く、自分の将来を十分に思い描くことができる内容でした。
すでに起業して活躍されている方には普通のことかも知れません。
でも自分にとっては初めて聞く内容ばかりであり、よくこの機会に出会えたものと感謝しております。
第1回目の今回に限り、終了後は懇親会。
たっぷりの料理とビールで楽しく名刺交換をしました。
最後においしいお酒を戴いて、大満足のセミナーは終了。
早くも来週が待ち遠しい!!