奥行き15cmのスリムな収納ラックを製作
ご依頼を頂いてトイレの収納ラックを作りました。
どこもトイレの内部は狭いもの。
ご依頼のお宅も両側の壁が迫っています。
作り付けの棚が壁に沿って取り付けられており、奥行きが15cm。
その下に設置するという条件で、きっちりと収まるような棚を作る。
最低でもトイレットペーパーが収納できるようにと考えました。
棚の幅が15cmに対して、トイレットペーパーのサイズは高さ12cm 幅12cm。
棚の板厚を考えるとほとんど余裕はありません。
かといってペラペラの合板の板は使いたくない・・・。
条件が限定されて、また面白くなってきた!
扉を1枚にして半分を隠す
扉をどうするか。
設置場所に制限があるために手前に開く扉にすることは無理で、一番場所を取らない引き戸にしました。
しかし棚の長さ半分ずつに計2枚の扉という普通の引き違い扉にすると、その2枚分の扉の厚みが棚の中のスペースを圧迫して、肝心のトイレットペーパーを収納することができなくなってしまう。
う〜ん。考えました。
それなら、棚の半分を隠す収納・もう半分を見せる収納にしよう!
こうすることにより、扉を動かさなくてもトイレットペーパーを取り出すことができる。
扉を簡単に取り外せるようにすれば、扉の無い普通の棚としても使える!
扉のデザインにはこだわりたい
扉を作る時は「レール&スタイルビット」というビットを使い、
鏡板をはめてアメリカンに仕上げることが多いです。
しかし、今回は扉の板厚は12mmにするのが精一杯。
複雑な形状の断面を作ることができません。
扉の枠4本を45度にカットして内側をトリマーでR取り。
4本を接着して枠を成形。
中央にはめる鏡板はバックカッターで削り、裏からはめ込みました。
これだけの加工でもそれらしく見えます。
簡単に移動できるようにキャスターを付けました。
しかし! 無粋なキャスターは見せたくない。
底板をかさ上げしてキャスターをできるだけ隠しました。
最低地上高は約4mm。
得意のミルクペイントで塗装
やはり塗装はミルクペイント。
この柔らかな感じはいいですね〜。
扉は簡単に外すことができます。
真ん中で止めると
塗装をする前の木目はこんな様子でした。
片側にトイレットペーパーが8本収納できます。
ウッディな感じもいいですね。
ご依頼主に搬入する前に、我が家のトイレに設置してみました。
ウチの狭いトイレでも15cmの奥行きでは全く邪魔になりません。
手前に引き出すと、中のものが簡単に取り出せます。
ご依頼主のお宅に持っていくことが楽しみ。
ピッタリと収まるでしょうか?
このように、ご自宅のトイレに合ったサイズで製作させていただきます。
トイレ用ではなくても通常の棚としてももちろんお使い頂けます。
15cm以上の奥行きを取ることができるか、或いは収納するものがあまり大きくないのなら、扉は引き違いの2枚で製作が可能です。
必要な縦・横・幅のサイズとご希望の塗装色をお知らせください。
見積もりをさせていただきます。
ショップページもご覧ください。