スポンサードリンク

猫の侵入防止柵 〜カウンターキッチン編〜

脱サラしてもうすぐ5年

脱サラして木工作家になって来年で5年になります。

最初は会社に勤めながら副業でネットショップで製作販売を開始した。

開業当初は当然ながら全く注文はなし。

分かってはいるものの、どうしようかと悩んでいるところ会社の後輩からプラスベッドのアイデアを頂き、これが思いもよらないヒット作に。

www.altokoubou.com

今日(R4.11月)の時点で累計の販売台数は367台。

毎月順調に販売台数を伸ばしてはいるけど、何かもう一つヒット作が欲しいなと考えているうちに一本の電話がきた。

 

自分では思いつく事はない作品

私のブログやショップページを見て電話を頂いた大阪市内にお住まいのSさま。

「飼っている猫がキッチンに入ってきて困る。侵入することができないような柵を作ってもらえませんか。」

全く製作した経験のない作品なので、何をどうしていいか分からない。

ご自宅が大阪市内とウチから近かったので、伺って打ち合わせをさせてもらった。

 

L型のカウンターキッチンの天板に柵を立ち上げて侵入防止柵とする。

はぇ〜。そんなものが必要なんですね〜。

うちの猫は調理中に流し台の上に乗る事はないので、全く思いつく事はないものであった。

 

電話を頂いたSさまはすごく行動力のある方。ショップページには猫用品としてキャットタワーなどがあるだけで、猫柵など形もないのに「ここなら作れるかも知れない」と問い合わせを下さった。

海外のサイトまで探したけど納得できるものが無かったらしく、どんな柵とも比べ物にならないくらい良いものになりました!ととても喜んでもらえた。

S様は足を向けて寝られないリストの筆頭に載せております。

 

楽しく試行錯誤・完成!!

S様のご希望は

・天井付近まで柵を届かせる。

・配膳口の小窓をつける。

・柵を支える柱は「ラブリコ」で固定する。

恥ずかしい話、この時までラブリコというものを知らなかった。

ホームセンターではよく見かけていたけど、何をするものか気にもしていなかったという。

それが今までにもう50個ほども購入している。

 

しっかり各部の寸法を計測して帰って製作開始!

幸い所有している電動工具類で全て製作できるので、あれこれ考えながら製作・完成した。

こうやってアイデアを頂いて知恵を絞って形にしていくことが一番楽しいのであります。

 

しかし!まだ工房を移転する前なのでこんな大きなものを製作するスペースがなく、家の中で組み立てていた。

部屋中に小さい木ネジや工具類を撒き散らせながら。

 

配膳口はこんな様子。アクリル板を張っています。

 

無事に設置が完了

Sさま宅に設置をする。

記念すべき第一号の「L型カウンターキッチン用猫の侵入防止柵」・略して「猫柵」

 

入れにゃい!

 

ここのお宅の猫はちょっと見たことのないような可愛さ!

製作した当初は檻みたいに見えるな。と思っていたけど、今では全く違和感なく整然と並んだ丸棒が逆に美しくさえ思えます。

 

安定して注文が来るようになる

第一号を製作したのがR3年の9月。

いろんなバリエーションが増えて毎月順調に注文をいただき、この1年程での累計製作台数は30台にも。

今は侵入防止扉の引き戸仕様が一番人気で、毎日4件ほどお気に入り登録されています。

引き違いの2枚の引き戸も2台製作しましたよ。

 

しかし発送ができない!

一つ大きな難点があり、この作品は大き過ぎて運送会社では扱っていただけない。

そのために直接のお届けとなるので、対応地域を関西限定としています。

 

今までの最大のカウンター長さ260cm

こんなに大きなものは発送のしようがない。

設置場所がウチからすぐ近くなので、軽トラックから半分はみ出しながら運んで行った。

 

それでもありがたいことに配送・設置工事の実費を払うので、取り付けて欲しいと首都圏から何度もご注文を頂いている。埼玉県・東京都・神奈川県など。

 

大きい車を用意して運んで行きましたよ。これはエルグランドに目一杯積み込んだ様子。

娘夫婦に神奈川県までずっと運転してもらって、後部座席でグーグー寝ていた。

また来月も東京都品川区まで行く予定。

次回は引き戸仕様をご紹介します。

工房を移転しました! その2

大量のゴミを処分

食堂にあった備品などを分別して毎週のゴミの日にチマチマ出しました。

おかげで何週間もかかったけど、なんとかゴミの山をやっつけた。

ここの土地は裏に建物より広い庭というか、畑があってこれがまた荒れ放題。

ここもきれいにしたらすごく快適になりそう。

 

外観からは何か分からない建物に

外観からは何をしているところか分からないようなカラーリングに。

ガレージのような

JAZZのライブハウスのような。

Barのような

そのためにいろんな人がやってきます。

「何をしたはるんですか?」

「前は食堂やったけど、また再開したんですか?」

などなど。

 

なんとか体裁を整える

毎日忙しく木工の製作をしながらなので、なかなか進まないけどちょっとづつ片付けてなんとか工房として機能するようになりました。

 

しかし広い!

ものすごく作業が捗る!

以前の工房は自宅の本体と外構の隙間に作っていたので、「大阪一小さな工房」として笑いと哀れを誘っていたけど、ここはちょっと負けないくらいの広さ。

3mの長さの木材も問題なく切断することができる!

この頃は大きなものを作ることが多いので、作業台は思い切り大きく作った。

それでもまだ余裕があり、奥には125ccのスクーターを2台置いています。

 

材料のストックも置き放題!

あまりに快適すぎて時間を忘れて製作し、気がつけば夜の8時なんてこともあり。

軽トラックも置けるので、最高の作業環境になりました。

またブログに復帰しました。どうぞ読んでやってください。

今までものすごく忙しくて、夜になると眠くてブログを書く余力がありませんでした。

ちょっと余裕ができたので、また楽しんで書いていきます。

ネタはナンボでもありますので。

工房を移転しました! その1

5年ほど前に廃業した食堂

 

自宅のすぐ近くに5年ほど前に廃業した追手門学院の学生向けの食堂があります。

いかにも裏寂れた廃屋であるけど、嫁さんが「ここを借りて工房にしよう!」と言い出した。

あまりの突拍子もないことに「えっ!そんなことできんの?」

 

近所の人に持ち主の家を聞き出して早速その方の自宅に凸。

たまたま庭におられた奥さんに「あの食堂の建物をお借りしたいんですけど」

奥さんもびっくり!

ご主人が出てこられてまたびっくり。

あまりの突然のことなので、「1週間後に返事します。」

脈ありとみた。

 

一週間経たないうちに快諾

3日ほどしてから、ご主人から「中を見ますか?」とご連絡が。

よっしゃ!貸してもらえる!

一緒に内部に入ったところ、中は想像していたよりもはるかに広い!

これを使えたらいいなぁ〜。

 

5年前から時間が止まっている

広いはいいけど、内部は5年前に営業をやめたそのままの状態。

 

「お疲れさま〜 また明日よろしく〜」

という感じで全てそのままの状態であった。

 

 

賃貸契約完了!

早く使いたかったので、全てこちらで片付けます。ということで現状のまま借り受けることになった。

しかし何十年も営業していたので、油汚れがものすごい。

工房として機能するまで、大変な道のりでした。

 

前立腺ガンになりました!-その8 予後は順調

放射線治療は終わり

 

放射線治療を39回受けて、あとは2ヶ月に1回くらいの診察と男性ホルモンを抑える薬の毎日の服用。

ガンの数値であるPSA値は測定できないことを示す0,01ng/mになり、治療の効果は確実にあったみたい。

治療前の数値は30ng/mであったことを考えると、命拾いをしたというか、京大病院で治療をしていなかったらと思うと怖くなりますよ。

 

今も定期的に血液検査でPSA値を調べているが、順調に下がったまま。

来年で放射線治療を終えてから2年になるので、薬をいったん終えるタイミングを慎重に見極めて、服薬しなくても数値が上がってこなければ完治ということになります。

 

一日3,000円の薬「イクスタンジ」

今飲んでいる薬、男性ホルモンを抑える「イクスタンジ」は1日2錠でなんと3,000円という高価なもの。

放射線治療が終わってしばらくはPSA値の下がり方が思わしくなかったので、先生から「高価やけど、薬を変えますか?」と聞かれて「ハイ!」と即答しました。

がん保険にしっかり入っていたので躊躇なく高い薬を飲むことに。

保険に入っていなくても薬を変えるしかなかったけど、入っていてよかった!

 

おかげで毎日元気に木工製作に励んでいます。

前立腺ガンになりました! - その7 治療方針が決定!

 

やはり誤診ではなかった・・・

2回目の京大病院で小川先生の診察。

先生の見解ではやはりガンはあり、恥骨に転移していることはほぼ間違いない、とのこと。

そうか。

でも小川先生がおっしゃるのなら納得できます。

食べ過ぎではなかったな。

それならそれでこの病院で完治するまで頑張ろう!と思いましたよ。

 

放射線を二箇所に照射する!

今後の治療について、今のところ最善と考えられる治療の方法は放射線の照射で、それも二箇所。

源巣である前立腺と、転移している恥骨の両方に当てる。

エッ!!びっくり。

転移しているところにも放射線を当てられるのですか!

   f:id:altokoubou:20210501011020j:plain

今までの病院で聞いてきたことは、前立腺がんで放射線治療ができるのは転移がない状態の時に限る。

骨転移があればそこには放射線を照射できないので、源巣を叩いても転移した所は残るので意味がなく、放射線治療は出来ない。

というものであった。

先生によると京大病院でもまだ治療例が少ないけど、できなくはない。

放射線の先生と打ち合わせをしておくので、診察を受けてほしい。

これはすごいことになった!

京大でも例が少ない治療ができるとは!

今までの病院ではできなかったことが、ここに来たおかげでできるようになった。

どんなことになるかワクワクしてきた。

 

放射線の専門医に

小川先生から放射線の専門の先生に繋いで頂いて、後日専門医である「溝脇先生」の診察を受ける。

先生によると放射線を二箇所に当てるということは確かに治療例は少ないけど、それなりの効果が出ている。

でもやはり不安で受けない人も多い。

どうですか、受けますか?

ということなので、躊躇なく「受けます!」と答えましたよ。

先生もよっしゃ!という感じで「では頑張りましょう!」と励まして頂いた。

f:id:altokoubou:20210508213153j:plain定位放射線治療直線加速装置

 

放射線治療の内容は1日1回15分間程度の治療で、実際に放射線を浴びているのは2分間ほど。

それを39回続ける。

カレンダー通りの平日に行うために約2ヶ月間、毎日外来診療で行う。

大阪府茨木市から京都市左京区まで毎日通院・・・。

治療のためとはいえ、難儀なことになりました。

 

京大病院に入院

初めは様子もわからないので、数日間だけでも入院することにした。

入院の前に病巣の位置の特定と、身体を固定するジグを作るためにCT検査を受ける。

CT検査の後ベッドにうつ伏せのまま、パンツを下ろされケツの上に何やら熱い板を乗せられ、腰の形をとったみたい。

いよいよ入院となったけど、体調は全く普通。どこも具合が悪くないので入院中は何をしようか。

        f:id:altokoubou:20210508215027j:plain

ちょうど4月で確定申告の時期であったので、溜まりまくった領収書類とパソコンとその他事務道具を持ち込んだ。

案内された病棟は「積貞棟」という病棟。

がんの治療が主な病棟で、積貞というのはこの病棟を寄付!した任天堂の前社長の祖父母の名前を取ったとか。

 

 

 

 

前立腺ガンになりました! - その6 京都大学医学部附属病院

 

ここまで来られた京大病院

まさか京大病院で治療を受けることになるとは、想像もしていなかった。

いろんな人の協力があってここまで来られた我が身の幸運をつくづく噛みしめましたよ。

  f:id:altokoubou:20210426220417j:plain

まだお正月の雰囲気が残る1月14日に病院に。

8時45分の予約であったので、絶対に遅れないように6時に自宅を出発。

余りに早すぎて7時前に着いたため、駐車場は空いていてどこでも停められた。

こんなものかな、と思ったけどそれは大間違い。

帰る時には満車で、大通りまで駐車待ちの車で溢れていた。

 

初めての大病院で全てに戸惑いながら、なんとか受付を済ませて小川先生の診察室の前で待機。

1時間以上の待ち時間があったので、受付で診察までの要領を聞いてみた。

それによると先生の受診の前に配下の先生が予め内容を聞くとのこと。

その内容を小川先生が聞いて、自分が診るか配下の先生に任せるか決めるというシステムみたい。

そこは小川先生の直弟子である上田先生からの紹介であるという優越。

直々に診ていただけると確信していた。

 

f:id:altokoubou:20210426222450j:plain

 

小川先生に診て戴く!

最初に若い先生の予診。

今までの経過を詳しく話し(ほとんど嫁さんが)理解して頂いた。

しばらく待っていると、いよいよ小川先生の診察室からお呼びが!

よかった〜! 診ていただける!

初対面の先生は泌尿器科の権威とは思えない、温和な紳士でした。

話し方も優しく、さすがに大先生は違うな!

診察ではさらに詳しく経過を聞かれ、今までの検査・治療のデータを持ってくるように言われて、紹介状を書いた上田先生とはどういう関係かを逆に詳しく聞かれた。

      f:id:altokoubou:20210426225410j:plain

この日はこれで終わり。

次に行った時にデータを吟味して頂き先生の慧眼で、

「今までの診断は全て誤り!弘法も木から落ちるとはよく言ったものだ。ガンなんてどこにも無い!ただの食べ過ぎだ!」って言ってくれへんかな〜と大いに期待しましたよ。

それとも「上田先生の紹介やから、今回だけはガンは無かったということにしてあげよう」

でもいいけどね!

2週間後の1月28日に予約をして頂き、その足で今まで治療をしていた茨木済生会病院に行って、資料一式を貸してもらえるようお願いした。

前立腺ガンになりました! - その5 反転攻勢編

京都の上田先生

正月休みが明けた初日に京都の街にある上田クリニックの上田先生を訪問。

茨木済生会病院の紹介状を見て頂いて、これから先どんな治療が最良か、ご意見を伺った。

それによるとやはり転移はある可能性は否定できないとのこと。

男性ホルモンの分泌を抑え続けると共に、放射線治療がいいのではないか。

ここでは一般的な治療としてリューブリンなどの注射はできるけど、それ以上の高度なことは無理なので、自分の出身校である京都大学医学部の師匠でもある「小川先生」を紹介する。

調べると小川先生は泌尿器科の権威であられた。

そんなすごい先生に診てもらえるとは!

 f:id:altokoubou:20210423235448j:plain

まさかそんな展開になるとは想像もしていなかったので、びっくり。

この時に「この戦いには勝った!」と思いましたよ。

やっぱりできる事はなんでもやろう!と攻めて動いてよかった。

早速翌週に予約を取って頂き、京都大学医学部附属病院に乗り込むことに。

 

保険の専門家

今まで各先生の話を聞く時には必ず嫁さんがついて来てくれています。

なにしろ保険の専門家なもので、先生に対する質問も実に的確。

どの先生も説明する相手は私ではなく、いつも嫁さんの方を向いて話をする。

f:id:altokoubou:20210424001203g:plain

先生にしてみると「このおっさん、頼りないな〜」と見えたのでしょう。

うんうん、それでいい。

今までも何かにつけて嫁さんに頼っているので。

京大病院まで到達したことも、実は彼女の一念なのであった。

 

 PSAの数値について

治療薬である「リューブリン注射」と「カソデックス錠剤」を服用してからPSAの数値は劇的に下がった。

やっぱり最新の医学はすごいな!

    f:id:altokoubou:20210423234115j:plain

令和2年8月11日の最初の検査では

30,262

11/26には一気に下がり、1,57

令和3年1月25日 0,24

2月25日 0,14

2月25日 0,046

3月25日 0,028

と順調に下がってきている。

でもこれは薬で抑えているだけなので、いつかは効かなくなることも。

その時になって対策を講じるよりも今のうちになんとかしたい。

その思いが届いた結果が京都大学であった。

来週はいよいよその道の権威の先生を受診する!

 

スポンサードリンク