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工房を移転しました! その1

5年ほど前に廃業した食堂

 

自宅のすぐ近くに5年ほど前に廃業した追手門学院の学生向けの食堂があります。

いかにも裏寂れた廃屋であるけど、嫁さんが「ここを借りて工房にしよう!」と言い出した。

あまりの突拍子もないことに「えっ!そんなことできんの?」

 

近所の人に持ち主の家を聞き出して早速その方の自宅に凸。

たまたま庭におられた奥さんに「あの食堂の建物をお借りしたいんですけど」

奥さんもびっくり!

ご主人が出てこられてまたびっくり。

あまりの突然のことなので、「1週間後に返事します。」

脈ありとみた。

 

一週間経たないうちに快諾

3日ほどしてから、ご主人から「中を見ますか?」とご連絡が。

よっしゃ!貸してもらえる!

一緒に内部に入ったところ、中は想像していたよりもはるかに広い!

これを使えたらいいなぁ〜。

 

5年前から時間が止まっている

広いはいいけど、内部は5年前に営業をやめたそのままの状態。

 

「お疲れさま〜 また明日よろしく〜」

という感じで全てそのままの状態であった。

 

 

賃貸契約完了!

早く使いたかったので、全てこちらで片付けます。ということで現状のまま借り受けることになった。

しかし何十年も営業していたので、油汚れがものすごい。

工房として機能するまで、大変な道のりでした。

 

前立腺ガンになりました!-その8 予後は順調

放射線治療は終わり

 

放射線治療を39回受けて、あとは2ヶ月に1回くらいの診察と男性ホルモンを抑える薬の毎日の服用。

ガンの数値であるPSA値は測定できないことを示す0,01ng/mになり、治療の効果は確実にあったみたい。

治療前の数値は30ng/mであったことを考えると、命拾いをしたというか、京大病院で治療をしていなかったらと思うと怖くなりますよ。

 

今も定期的に血液検査でPSA値を調べているが、順調に下がったまま。

来年で放射線治療を終えてから2年になるので、薬をいったん終えるタイミングを慎重に見極めて、服薬しなくても数値が上がってこなければ完治ということになります。

 

一日3,000円の薬「イクスタンジ」

今飲んでいる薬、男性ホルモンを抑える「イクスタンジ」は1日2錠でなんと3,000円という高価なもの。

放射線治療が終わってしばらくはPSA値の下がり方が思わしくなかったので、先生から「高価やけど、薬を変えますか?」と聞かれて「ハイ!」と即答しました。

がん保険にしっかり入っていたので躊躇なく高い薬を飲むことに。

保険に入っていなくても薬を変えるしかなかったけど、入っていてよかった!

 

おかげで毎日元気に木工製作に励んでいます。

前立腺ガンになりました! - その7 治療方針が決定!

 

やはり誤診ではなかった・・・

2回目の京大病院で小川先生の診察。

先生の見解ではやはりガンはあり、恥骨に転移していることはほぼ間違いない、とのこと。

そうか。

でも小川先生がおっしゃるのなら納得できます。

食べ過ぎではなかったな。

それならそれでこの病院で完治するまで頑張ろう!と思いましたよ。

 

放射線を二箇所に照射する!

今後の治療について、今のところ最善と考えられる治療の方法は放射線の照射で、それも二箇所。

源巣である前立腺と、転移している恥骨の両方に当てる。

エッ!!びっくり。

転移しているところにも放射線を当てられるのですか!

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今までの病院で聞いてきたことは、前立腺がんで放射線治療ができるのは転移がない状態の時に限る。

骨転移があればそこには放射線を照射できないので、源巣を叩いても転移した所は残るので意味がなく、放射線治療は出来ない。

というものであった。

先生によると京大病院でもまだ治療例が少ないけど、できなくはない。

放射線の先生と打ち合わせをしておくので、診察を受けてほしい。

これはすごいことになった!

京大でも例が少ない治療ができるとは!

今までの病院ではできなかったことが、ここに来たおかげでできるようになった。

どんなことになるかワクワクしてきた。

 

放射線の専門医に

小川先生から放射線の専門の先生に繋いで頂いて、後日専門医である「溝脇先生」の診察を受ける。

先生によると放射線を二箇所に当てるということは確かに治療例は少ないけど、それなりの効果が出ている。

でもやはり不安で受けない人も多い。

どうですか、受けますか?

ということなので、躊躇なく「受けます!」と答えましたよ。

先生もよっしゃ!という感じで「では頑張りましょう!」と励まして頂いた。

f:id:altokoubou:20210508213153j:plain定位放射線治療直線加速装置

 

放射線治療の内容は1日1回15分間程度の治療で、実際に放射線を浴びているのは2分間ほど。

それを39回続ける。

カレンダー通りの平日に行うために約2ヶ月間、毎日外来診療で行う。

大阪府茨木市から京都市左京区まで毎日通院・・・。

治療のためとはいえ、難儀なことになりました。

 

京大病院に入院

初めは様子もわからないので、数日間だけでも入院することにした。

入院の前に病巣の位置の特定と、身体を固定するジグを作るためにCT検査を受ける。

CT検査の後ベッドにうつ伏せのまま、パンツを下ろされケツの上に何やら熱い板を乗せられ、腰の形をとったみたい。

いよいよ入院となったけど、体調は全く普通。どこも具合が悪くないので入院中は何をしようか。

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ちょうど4月で確定申告の時期であったので、溜まりまくった領収書類とパソコンとその他事務道具を持ち込んだ。

案内された病棟は「積貞棟」という病棟。

がんの治療が主な病棟で、積貞というのはこの病棟を寄付!した任天堂の前社長の祖父母の名前を取ったとか。

 

 

 

 

前立腺ガンになりました! - その6 京都大学医学部附属病院

 

ここまで来られた京大病院

まさか京大病院で治療を受けることになるとは、想像もしていなかった。

いろんな人の協力があってここまで来られた我が身の幸運をつくづく噛みしめましたよ。

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まだお正月の雰囲気が残る1月14日に病院に。

8時45分の予約であったので、絶対に遅れないように6時に自宅を出発。

余りに早すぎて7時前に着いたため、駐車場は空いていてどこでも停められた。

こんなものかな、と思ったけどそれは大間違い。

帰る時には満車で、大通りまで駐車待ちの車で溢れていた。

 

初めての大病院で全てに戸惑いながら、なんとか受付を済ませて小川先生の診察室の前で待機。

1時間以上の待ち時間があったので、受付で診察までの要領を聞いてみた。

それによると先生の受診の前に配下の先生が予め内容を聞くとのこと。

その内容を小川先生が聞いて、自分が診るか配下の先生に任せるか決めるというシステムみたい。

そこは小川先生の直弟子である上田先生からの紹介であるという優越。

直々に診ていただけると確信していた。

 

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小川先生に診て戴く!

最初に若い先生の予診。

今までの経過を詳しく話し(ほとんど嫁さんが)理解して頂いた。

しばらく待っていると、いよいよ小川先生の診察室からお呼びが!

よかった〜! 診ていただける!

初対面の先生は泌尿器科の権威とは思えない、温和な紳士でした。

話し方も優しく、さすがに大先生は違うな!

診察ではさらに詳しく経過を聞かれ、今までの検査・治療のデータを持ってくるように言われて、紹介状を書いた上田先生とはどういう関係かを逆に詳しく聞かれた。

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この日はこれで終わり。

次に行った時にデータを吟味して頂き先生の慧眼で、

「今までの診断は全て誤り!弘法も木から落ちるとはよく言ったものだ。ガンなんてどこにも無い!ただの食べ過ぎだ!」って言ってくれへんかな〜と大いに期待しましたよ。

それとも「上田先生の紹介やから、今回だけはガンは無かったということにしてあげよう」

でもいいけどね!

2週間後の1月28日に予約をして頂き、その足で今まで治療をしていた茨木済生会病院に行って、資料一式を貸してもらえるようお願いした。

前立腺ガンになりました! - その5 反転攻勢編

京都の上田先生

正月休みが明けた初日に京都の街にある上田クリニックの上田先生を訪問。

茨木済生会病院の紹介状を見て頂いて、これから先どんな治療が最良か、ご意見を伺った。

それによるとやはり転移はある可能性は否定できないとのこと。

男性ホルモンの分泌を抑え続けると共に、放射線治療がいいのではないか。

ここでは一般的な治療としてリューブリンなどの注射はできるけど、それ以上の高度なことは無理なので、自分の出身校である京都大学医学部の師匠でもある「小川先生」を紹介する。

調べると小川先生は泌尿器科の権威であられた。

そんなすごい先生に診てもらえるとは!

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まさかそんな展開になるとは想像もしていなかったので、びっくり。

この時に「この戦いには勝った!」と思いましたよ。

やっぱりできる事はなんでもやろう!と攻めて動いてよかった。

早速翌週に予約を取って頂き、京都大学医学部附属病院に乗り込むことに。

 

保険の専門家

今まで各先生の話を聞く時には必ず嫁さんがついて来てくれています。

なにしろ保険の専門家なもので、先生に対する質問も実に的確。

どの先生も説明する相手は私ではなく、いつも嫁さんの方を向いて話をする。

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先生にしてみると「このおっさん、頼りないな〜」と見えたのでしょう。

うんうん、それでいい。

今までも何かにつけて嫁さんに頼っているので。

京大病院まで到達したことも、実は彼女の一念なのであった。

 

 PSAの数値について

治療薬である「リューブリン注射」と「カソデックス錠剤」を服用してからPSAの数値は劇的に下がった。

やっぱり最新の医学はすごいな!

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令和2年8月11日の最初の検査では

30,262

11/26には一気に下がり、1,57

令和3年1月25日 0,24

2月25日 0,14

2月25日 0,046

3月25日 0,028

と順調に下がってきている。

でもこれは薬で抑えているだけなので、いつかは効かなくなることも。

その時になって対策を講じるよりも今のうちになんとかしたい。

その思いが届いた結果が京都大学であった。

来週はいよいよその道の権威の先生を受診する!

 

前立腺ガンになりました! - その4 セカンドオピニオン編

 

セカンドオピニオン を受ける

何年間も様子を見るだけという消極的ではなく、もっと攻める・納得のいく治療方法はないかとセカンドオピニオン を受けることにしました。

嫁さんがアクサ生命(株)に就職しているので、そのセカンドオピニオン サービスを利用して。

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1年に1回、無料で受けられるこのサービス。

普通なら3万円ほど費用がかかるらしい。

ではどこの病院で受けるか。アクサ生命が提携している病院の中で前立腺がんの症例が一番多い「大阪労災病院

ここに決めました。

大阪府堺市にあるこの病院の、なんと副院長先生にご意見を伺うことになった。

副院長先生の見解

・ グリソンスコア(細胞の悪さ加減)は中程度

・ このままの治療を続けてPSA数値を下げて0,01か0,02くらいになれば切除手術あるいは放射線治療を行うのがいいのではないか。

・ PET CT検査を受けることも勧められた。

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なるほど、ではとりあえずは今のままの治療が続くのか。

ふ〜ん。そんなものかな。一応納得はして帰りました。

 

思 わ ぬ 展 開 が

そうこうしているうちに有難いことに、知人が心配してお見舞いに来てれた。

詳細を話すと詳しい人がいるので聞いてみる、と。

ここから大きく方向が変わり始めた!

改めて連絡があり、その詳しい人の同級生が京都で泌尿器科を開業しており、かなりの名医であるとのこと。

NHKの「ためしてガッテン!」に出演したことのある上田先生。

uedaclinic.net

この先生のところへ行き、更にサードオピニオンを受けてみてはどうかと勧められました。

これはラッキー!ぜひともお願いします!とすぐに上田先生に連絡。

年末ギリギリにことだったので、年明けの1月5日の年始早々にお話を伺うことに決定。

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ここから怒涛の反転攻勢が始まり、最終的には京大病院まで到達するのであった。

そのことを済生会病院の担当の先生に話すと「クリニックの先生に相談しても二度手間では?」とのことであったけど、できることはなんでもするんや!と決めていたので、気持ちは変わらなかった。

ということで勝負は来年から!と安らかな年末を迎えました。

 

 

前立腺ガンになりました! - その3 転移の疑いが

 

MRI検査へ。

 結果はやはり骨に転移があると思われるとのことでした。

診断画像を見せてもらったけど、よくわからん。

更に詳しく検査をするとうことで次はMRI検査。

検査ばっかりやな。

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)

CT検査がX線検査に対してMRIは磁力での検査であり、放射線による被曝がないので安全に検査ができる。

CTと何が違うか検査かよく分からんけど受けることに。

 

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 先生の見解は以下のようなものでした。

・ 転移が本当にあるかどうかが問題。MRIの結果を見ないとなんとも言えないが、検査の予約日までに少し日数があり、それまで待てないのでいますぐに治療は開始する。

 

治 療 の 方 針

・ガンは男性ホルモンを吸収して増殖していくので、その男性ホルモンの分泌を抑える薬を飲む。

リューブリンという注射薬とカソデックスという飲み薬。

・ 移転がある場合はこれらの薬でPSAの数値を下げていき、様子を見る。

・ 数値が下がらず、薬が効かなくなればより強力な薬を検討する。

放射線治療は最終の手段としたい。放射線で焼いてしまうと他の手段がなくなる。

・ まだ若いので(?) 薬で抑えることがいい。

まだ若いと何度も言われました。

そうでもないんやけどな〜。

もっと高齢(70歳以上くらい)なら放射線で一撃となるところであるが、まだ若いのでその他の方法を試みる。

ここで転移のあるなしの確証が問題となってきました。

転移がなければ切除手術。

できれば切りたくないな〜と思いましたよ。

理由は痛そうやから。それと前立腺が無くなると尿漏れなんかが起こるともあったので。

どうするかは続く検査の結果に委ねることにしました。

早速リューブリンという注射を。

これは高額な医薬品でなんと1本1万円!

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看護婦さんではなく、先生自ら注射されました。

1ヶ月間有効なものと2ヶ月間・3ヶ月間とあるけど、今在庫があるは1ヶ月製剤なので、1ヶ月を。

これを毎月打っていく。

毎回違う箇所にする必要があるとのことで、記念すべき第一回目は左の肩に。

そんな高い注射はどんだけ痛いねん!と思ったけど、普通の注射と変わらなくてよかった。

 

MRI検査の結果

茨木済生会病院MRI検査の結果説明。

転移はやはりあるみたい。

でも最初の診断とは異なった場所、恥骨に一箇所あるとのこと。

これはもう切除手術はできない。投薬による治療に確定。

先生は切る気マンマンだったので、ガッカリしておられました。

切って一発で完治!といきたかったのに。

でも切らずに済んで少しホッとした。

今後の治療は月一回の注射と毎日朝に飲む1錠の飲み薬。

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これを何年か続けて効かなくなるとまた別の方法を試すとのこと。

これで様子を見るということになったけどいいんかな?

なんか消極的な治療方針で、不安になりました。

他の方法はないものかと、セカンドオピニオンを受けることに。

多くの情報を集めるのは当然のことで、やるべきことはなんでもやろうと!

行動開始!

 

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